2023年6月、菌ちゃん農法を始めたばかりの私の農園では、野菜たちが順調に育ち始めました。6月初旬、特にゴーヤやピーマン、ズッキーニ、ナス、ミニトマトがすくすくと成長し、それぞれのペースで初収穫を迎えるまでに至りました。ズッキーニはその中でも特に早く、収穫の喜びを感じさせてくれました。育てることの楽しさは、土から命が芽生える瞬間に感じるものです。また、この時期に菌ちゃん先生が大分で講演を開くという情報を聞きつけ、私は片道1時間以上かけて参加することにしました。あいにくの雨で外での実演は叶いませんでしたが、講演自体はエネルギッシュで笑いに満ち、非常に有意義な時間を過ごすことができました。先生に直接質問する機会もあり、私は畝間に生えてくる雑草の管理について質問しました。先生からは「梅雨前に雑草を刈り取ることが重要」とのアドバイスをいただきました。雨が続く梅雨時期に雑草が増えすぎると、水分を多く保持してしまい、糸状菌に悪影響を及ぼす可能性があるとのことでした。そのため、雑草が増えすぎる前に刈り取ることが必要だという説明を受けました。講演の翌日、早速畑に戻り、アドバイスに従って雑草を刈りました。畑の作業は体力的にも大変ですが、学んだことを実践できる喜びは大きなものです。
6月中旬になると、雨と気温の上昇が手伝い、野菜たちはさらに勢いよく成長し、次々と実をつけ始めました。特にピーマンやナスは、光沢を帯びた美しい姿に成長し、ズッキーニも収穫期に入りました。この時期は収穫の楽しみが増していく一方、失敗も伴います。残念ながらミニトマトは青枯れ病に似た症状で枯れてしまいました。これが唯一の失敗であり、収穫までたどり着けなかったことが悔やまれましたが、農業は常に成功するわけではなく、こうした失敗からも多くを学ぶことができます。雨や湿気の多い気候が原因で病気が広がったのではないかと考え、今後は水はけの良い土壌作りや病気の予防策をしっかりと講じる必要があると学びました。この失敗を通して、次の挑戦に向けて改善すべき点が明確になり、農業の奥深さを改めて感じることができました。
6月下旬になると、待望の夏野菜たちが本格的に成長を始めました。特に、ピーマンやナス、ズッキーニといった夏野菜たちは、そのツヤのある輝きが目立ち、収穫の喜びを存分に味わうことができました。菌ちゃん農法を取り入れることで、これまでの「なんちゃって有機農法」とは一味違う、肌がつやつやとした野菜が育ちました。毎朝畑に足を運び、ズッキーニやピーマンを収穫するたびに、達成感と喜びが湧き上がり、野菜が持つ生命力を感じる瞬間です。収穫の瞬間は農業をやっている者にとって最大の喜びであり、特に菌ちゃん農法で育てた野菜たちは、その輝きが一層特別なものに感じられます。5時台の早朝に畑に行き、朝露に濡れた野菜たちを収穫することができる瞬間は、自然と一体となった感覚を味わいながら、農業の素晴らしさを改めて実感するひとときでした。
また、菌ちゃん農法の真髄とも言える「菌ちゃん」の成長も、日々畑の中で確認することができました。6月の時点で、畑の土には菌糸がはっきりと目に見えるほど成長しており、その白い糸のような姿に感動を覚えました。菌糸が成長することで、土壌がさらに豊かになり、野菜たちが健康に育つ環境が整うことを実感しました。落ち葉や枯れた植物にも菌糸が広がり、土の中で生命が循環している様子を見ることができるのは、まさに菌ちゃん農法ならではの魅力です。この循環の力を借りて、これからも健康な野菜作りを続けていきたいと思います。
講演の経験と学び
6月に菌ちゃん先生の講演に参加する機会を得た私は、先生のエネルギッシュな話に引き込まれました。先生は、野菜栽培に対する情熱を惜しみなく注いでおり、その姿勢に強く影響を受けました。講演では、畑での実演ができなかったものの、動画や実例を通じて菌ちゃん農法の効果や、その背後にある理論を学ぶことができました。私自身も直接先生に質問する機会があり、畝の間の雑草管理について尋ねました。梅雨時期には特に雑草が過剰に水を保持してしまい、糸状菌の生育環境を悪化させる可能性があるため、梅雨前に雑草を刈り取ることが重要であるという具体的なアドバイスをいただきました。
講演の後、私はそのアドバイスに従い、早速畑で雑草を刈り取りました。先生の言葉通り、適切に雑草を管理することで、野菜たちがさらに健やかに成長する環境を整えることができました。また、先生が勧めるオンライン講座も活用し、より深く菌ちゃん農法を学ぶことができました。オンライン講座は非常に充実しており、動画だけでなくQ&Aセッションも豊富で、現場での疑問点にも丁寧に答えてくれる内容でした。これからも、講座を活用しながら実践を続けていきたいと思っています。
失敗の記録と学び
農業は常に成功だけでなく、失敗からも多くの学びを得るものです。6月中旬、野菜たちが順調に成長する中、唯一ミニトマトが枯れてしまうという失敗を経験しました。青枯れ病のような症状が見られ、成長が止まり、ついには完全に枯れてしまったのです。この結果には落胆しましたが、原因を考えることで多くの教訓を得ることができました。特に雨が続いた時期であり、過湿状態が影響している可能性が高いと感じました。
次回に向けて、まずは土壌の水はけを良くすること、そして病害虫対策を強化することが必要だと気づかされました。また、土壌改良を通じて菌ちゃん農法の効果を最大限に引き出すためには、より多くの知識と実践が必要であると実感しました。この失敗は一つの学びの機会であり、今後の成功につなげるためのステップだと前向きに捉えています。農業において失敗は避けられないものですが、それを次のステップにどう活かすかが重要だと考えています。
収穫の喜び
6月下旬、ついに待望の夏野菜の収穫を迎えました。毎朝早く起き、畑に足を運んで収穫する瞬間は、何とも言えない達成感と喜びに満ちています。特に、菌ちゃん農法で育てた野菜たちは、その肌がつやつやと輝き、収穫のたびに感動を覚えます。これまでの「なんちゃって有機農法」と比べ、菌ちゃん農法を導入したことで、野菜の質が格段に向上していることを実感しました。
ズッキーニ、ピーマン、ナスなど、夏野菜が次々と収穫期を迎え、毎朝の畑での作業が楽しみの一つになりました。特に朝露に濡れた野菜たちは、一層新鮮さを感じさせ、その瞬間に収穫できることが大きな喜びです。さらに、収穫だけでなく、菌ちゃん(糸状菌)の成長も確認できました。土壌中で菌が活発に活動している姿を目の当たりにすることで、野菜たちが健康に育っている理由を改めて理解しました。菌ちゃん農法の成功は、収穫だけでなく、土壌の豊かさにも繋がっていることを強く実感しました。
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